子どもの矯正(小児矯正)は、あごの骨のバランスや大きさを整える「1期治療(骨格矯正)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「2期治療(歯列矯正)」の2段階からなります。
第1期治療 | 乳歯と永久歯が混じった時期の治療で、主に成長を利用した治療を行ないます。(6~10歳) |
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第2期治療 | 歯の1本1本に装置をつけ、歯の根までコントロールして最終的な咬み合わせを作ります。 |
矯正治療は、歯並び、噛み合わせの乱れを治す治療です。むし歯や歯周病がないだけでは理想の歯とは言えません。美しく機能的な歯並びがあってこそ、美と健康が得られるのです。
また、歯並びは見た目だけではなく、歯の寿命にも大きく影響を及ぼします。なぜなら、むし歯や歯周病のほとんどが、歯と歯の間から起こるものだからです。綺麗な歯並びだったとしても、歯の間は歯磨きが難しい場所。歯並びが悪いと、よりむし歯や歯周病になりやすく、また治療をしても再発しやすくなります。
無事に歯を動かす矯正治療が終わると、裏側のブラケットを外し、透明な歯並び維持用のマウスピースをお渡しして、24時間そのマウスピースを装着していただくのが普通の方法です。
しかし当院では、裏側のブラケットを外し、間髪をいれずその場ですぐにもう一度裏側から歯並び維持用のワイヤー固定を行ないます。そのため、維持用のマウスピースをお使いいただけなくても綺麗になった歯並びが崩れることはありません。この技術は世界的にみても唯一無二のものです。
テレビ収録・ドラマ映画撮影・舞台 このような場面では、目立ちにくい透明といえども矯正用マウスピースを使用することはできません。そのため芸能活動をされている多くの患者様が上下裏側の矯正治療を受けていただいております。
弱い力を持続的にかけることが歯を早く動かすコツです。その分子生物学的メカニズムを熟知した専門医だからこそできる治療です。とても弱い力を使って歯を動かすので痛みもほとんどありません。
いざ矯正治療を始めようと決心されても、むし歯や歯周病がある状態では矯正治療を行うことはできません。まずはむし歯・歯周病の専門医や歯科衛生士が治療を行い、ご自身でむし歯・歯周病を予防できるようになっていただくことを目指します。
矯正治療中も矯正歯科担当医・一般歯科担当医・担当歯科衛生士によるチーム医療体制にて患者様の治療を一緒に考え、議論していきます。このような体制をつくることにより様々な問題を未然に防ぎ、治療の安全性を高めることができます。
また、矯正治療が終わった後もよく噛める美しい咬み合わせを一生涯維持していただけるようにホワイトニング・メンテナンスにて予防歯科治療を行っていきます。矯正治療は限られた期間の内でおこなうものです。そして、手に入れた素敵な笑顔・お口の健康を一生涯維持していただきたいと願っております。
病気が重度に進行した状態から本格的な治療を行うと、患者様の精神的・肉体的・経済的な負担はどうしても大きくなってしまいます。したがってどんな病気、歯科治療全般・矯正治療に関しても「まずは病気にならないこと」、「早期発見・早期治療」が大切となります。
当院では定期健診やむし歯の治療などの際に不正咬合の芽を発見し、予防治療・早期治療をご案内できるように矯正歯科専門医と各分野の専門医が密接に連携をとり、診療にあたっています。
近年では日本病巣疾患研究会などで、不正咬合の原因となっている生活習慣が他の様々な医科領域の疾患の原因にもなっていることが報告されています。「予防」を実践し、大きな病気を発症しないよう一緒に頑張りましょう。
子どもの矯正では、健全な歯を抜かずに美しく機能的な咬み合わせを達成することが目標となります。まずは、鼻と口腔の正しい機能を育てることにより不正咬合を予防しましょう(トレーナーシステム・予防矯正治療)。子どもの本格矯正治療では、正常な顎の発育と歯の生え変わりを助けることで不正咬合を予防し、歯並びを整えます。
大人の矯正治療では、不正咬合を本格的に治療します。歯を抜かない治療を実践するために最新の装置、インプラントアンカー、デジタル矯正治療法を用います。
矯正治療に用いる装置は日々進化し、新しい装置が次々と生まれています。患者様のご要望をしっかり伺い・お口の状態をしっかり把握した上で、患者様お一人おひとりの状態に合わせた最新最良の装置・システムをご提案させていただきます。
また、矯正治療単独では治療困難なケースでも各分野の専門医と矯正歯科担当医が連携をとることで、最良の治療方法をご提案させていただきます。
最近の研究では体に優しい弱い力で歯を動かすことが、歯を早く動かすために重要だということが明らかになってきました。最新の装置、インプラントアンカーを用い、治療の効率化を図り、最適で快適な治療を目指します。
子どもの矯正(小児矯正)は、あごの骨のバランスや大きさを整える「1期治療(骨格矯正)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「2期治療(歯列矯正)」の2段階からなります。
第1期治療 | 乳歯と永久歯が混じった時期の治療で、主に成長を利用した治療を行ないます。(6~10歳) |
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第2期治療 | 歯の1本1本に装置をつけ、歯の根までコントロールして最終的な咬み合わせを作ります。 |
永久歯に生えそろった方を対象とするのが成人矯正で、「2期治療」ともいわれます。近年、治療技術の進歩により、矯正治療に年齢は関係なくなり、患者様のライフスタイルに合わせて様々な治療法が選択できるようになりました。
上の前歯が強く前方へ傾いているいわゆる出っ歯の他、上顎全体が前に出るケースもあります。
下の歯が上の歯より前に出ています。下顎が大きすぎるか、または上顎が小さすぎるのが原因です。
歯列はすき間なく並んでいるのが理想ですが、歯と歯の間が開きすぎた状態。前歯で気になります。
上下の歯を噛み合わせたとき、前歯の間にすき間があります。指しゃぶりや舌のクセなどが原因です。
歯並びが凸凹になっているのが乱ぐい歯、上の糸切り歯が歯列から飛び出るのが八重歯です。
もっとも一般的な矯正治療です。「ブラケット」という装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かして歯並びをきれいに整えます。ブラケットは金属製だけでなく、プラスチック製、または、セラミック製の目立たないものも選べます。
歯の裏側に矯正のためのブラケットを付ける治療方法(舌側矯正)です。ブラケットが見えにくいため、人の目を気にしないで矯正治療が行えます。矯正装置が気になって矯正治療に踏み切れない人におすすめの治療プランです。
うすい透明のマウスピース型の矯正装置を10日から2週間ごとに交換しながら歯を適切な位置に移動します。マウスピース矯正の最大のメリットは取り外しが可能ということ、食事などの日常生活を快適に過ごせます。ただ、マウスピース矯正は適応が難しい方もいらっしゃいます。詳しくは担当医までお尋ねください。
矯正治療に興味があっても、装置の見た目や治療に伴う痛みに抵抗があり、なかなか治療に踏み切れなかったという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、そんなお悩みをお持ちの方に「見えない裏側矯正治療」についてご紹介いたします。歯と歯ぐきが健康の方であれば、70歳台の方でも矯正治療が可能です。
審美性に優れた「裏側(舌側)矯正」と、痛みの少ない「セルフライゲーションブラケット」を組み合わせたハイブリッドな矯正治療方法です。
もっとも一般的な矯正治療は「唇側(表側)矯正」と呼ばれ、笑った時に矯正器具が見えてしまうことから、審美面で懸念される方が多くいました。しかし、「裏側(舌側)矯正」は、矯正器具を歯の裏側につけるため、非常に目立ちにくいです。
従来の矯正治療では、結紮線やゴムを使ってワイヤーを強固に固定するため、歯の移動に際し摩擦が生じます。この強い摩擦によって、歯に痛みが生じていましたが「セルフライゲーション」と呼ばれる方法ではワイヤーを完全に固定しないため、歯にかかる力がごくわずかで、痛みが少ないとされます。さらに近年の研究によって、身体に優しい力で歯を動かすことで、早く歯が動くことも証明されています。
歯の裏側からの治療方法では、従来の治療方法よりも仕上がりが悪く、治療期間が大幅に伸びると思われがちですが、決してそんなことはありません。仕上がりや治療期間は基本的に大きな差はなく、歯並びの状態や骨格の違いによりますが、裏側矯正の方が早い場合もあります。
セルフライゲーションブラケットです。最新のCAD/CAM技術とロボット工学を融合し患者様に最適にカスタマイズできます。細部にわたりデザインできる画期的で世界唯一の最新のシステムです。CAD/CAM技術とは歯の模型を精密に3Dスキャンし、コンピューターを用いて装置のデザイン・製作を行なう技術です。(難易度が高い方が使用します。追加料金はかかりません。)
InVuは表側矯正において、最も審美的な(目立たない)装置です。日本人の歯にマッチするブラケットの色合いは、「歯になじむ」「歯と同化する」「歯に溶けこむ」と患者様に高い支持をいただいています。但しInVuは、従来の矯正装置と同じくワイヤーと強く結び付ける結紮線やゴムを必要とします。
インビザラインは世界中で300万人の患者様が使用している、マウスピース矯正治療において最も実績のあるシステムです。
インビザラインの最大のメリットは、取り外し式だという点です。食事、歯みがきなど、必要に応じて取り外すことができるため、日常生活を犠牲にすることが少なくなります。また、厚さ0.5mmほどの透明なプラスティックシートを使用しているので、つけているのかどうか、ほとんどわかりません。
最新の3Dデジタルスキャナーを使用することで全てがデジタルで作られる高精度な「歪みの無いマウスピース」を作成することが可能になりました。最初の3Dデジタルデータからすべてのマウスピースを一度につくることができます。そのため何度も型取りに通院する必要がありません。見えない矯正治療、通院回数の少ない矯正治療をご希望される方へおすすめする最新の矯正治療です。
プラスティックシートで歯を動かしますので金属アレルギーの方でも矯正治療が可能です。さらに3Dスキャナーを用いることで型取りが不要になりました。嘔吐反射が強く型取りが苦手な方でも矯正治療が可能です。